JUNKには、ブログなどで勢いのままに書きなぐった小ネタが5話ずつ格納されています。
たまにこっそり加筆したり訂正したり。↑OLD↓NEW
◆戦隊メンバー…(青銅五人組)
瞬「僕たちのイメージカラーってゴレンジャーみたいですよね」
紫龍「緑(オレ)に青(氷河)に桃(瞬)に赤(一輝)か…」
星矢「ちょっと待ってくれ。それだと俺がカレー大好き担当じゃないか。オレが赤だろ!オレンジの一輝の方が黄色に近いしカレーも似合う!」
氷河「まあ…奴は激辛で燃焼系ではあるな…」
瞬「インド出身のシャカと仲良いですしね」
星矢「で、瞬にだけ甘口になると」
2007/1/25
◆三連星…(冥界三巨頭)
「アテナエクスクラメーションという聖闘士の技があるそうだな!」
どこから聞きつけてきたのか、アイアコスが残りの三巨頭に話を振ってきた。
「ああ、黄金聖闘士が三人で小宇宙を合わせるという…その破壊力は小規模ながらビックバンにも匹敵すると言われているそうだ」
ラダマンティスは聖戦時に部下のミューから報告を受けているので、さすがに詳しかった。
「小宇宙を合わせでもしないと我らに対抗する力も無い、女神の犬らしい技ですね。それが何か」
ミーノスがどこか浮かれているアイアコスに目を向けると、アイアコスは子供のように目を輝かせながら主張した。
「オレ達も三人いるよな!」
「………」
「………」
遠い目になる二人を残してアイアコスは語り続けた。
「ハーデス様はケチ臭い女神と違って、三人で戦おうが禁止はしないと思うのだ」
「それはそう思いますよ。それで?」
「それに、三人集まれば文殊の知恵というものな!」
「どこから突っ込めば良いのだ俺は」
「試してみたくないか?ハーデスエクスクラメーションを」
アイアコスは思いつきのままに、突飛な攻撃論やアイデアを繰り広げることが多いのだが、たまにそのセンスが役立つこともあるので、聞くだけは聞いてみることにしている二人だった。
「アテナエクスクラメーションは基本的に禁止技だそうですので、気にすることは無いとも思いますが、万が一の為に対抗策は練っておく必要があるかもしれませんね」
「思えば我ら三人が力を合わせたことなど無かったか」
「オレは真ん中の位置がいいなあ」
「アイアコス…貴方の後ろに立つと羽が刺さりそうですが」
「お前の後ろとて翼が邪魔だろう」
「ラダマンティス、翼面積の多い貴方に言われたくありません。おまけに貴方の冥衣こそ鍵爪にも肩パーツにも刺されそうですよ」
「なあなあ、別にポーズとかは聖闘士の真似をしなくてもいいのではないか?いっそ三人で向き合って魔女ッ子ぽく!」
「アイアコス。貴方の脳内のイメージがさっぱり判りません」
「右に同じく」
「じゃあ、ガンダムの黒い三連星っぽく!」
「全然判りません」
「右に同じく」
まず配置も決められない三人だった。
2007/1/28
◆セレクト…(射手座が女神殺害現場に間に合わなかった場合)
心の最奥を締め付けられるような胸騒ぎを覚えながら、教皇の間へ飛び込んだアイオロスが見たものは、血にまみれた短剣を持ち、静かに赤子の亡骸を見下ろす黒い髪の男だった。
聖域から消えていく女神の小宇宙に絶望の叫びを上げ、アイオロスは目の前の男に飛び掛った。拳圧で男の長い髪が舞いあがり、あらわになった面が射手座にさらなる絶望を呼び起こす。
「お前は…サガ…!?」
紅い邪眼を持つ美しい男は、アイオロスの問いかけにゆるりと笑った。
「サジタリアス。女神は死んだ。この私が殺したのだ」
言葉もなく立ちすくむアイオロスを前に、サガは選択肢を提示した。
「さて…いずれ訪れる聖戦を前に、私たちがやりあうのは得策ではないと思うが、如何する?」
「損得など関係ない、貴様を許すことなど出来ない!」
「…本当に、そう思うか?」
蛇のような視線で、男はアイオロスを睥睨する。
「女神の封印は効力を失い、地上を狙う神や古きものたちが、次々と蘇るだろう。混乱の時代が訪れよう。その時に、この聖域がよりどころとなる力を持たずして良いのか?」
「貴様が、聖域の核となる女神を殺しておいて!」
黒髪の男に言われずとも、アイオロスには判っていた。彼の言葉は杞憂ではなく、直ぐにでも訪れるであろう危機であることを。
叫んだ後、歯軋りをして黙り込んだアイオロスに、サガであった男は優しいとも言える声で囁きかけた。
「貴様は邪魔な存在だが、射手座としてのその力は私にも必要なもの…私に力を貸す気はないか」
アイオロスは言葉を発することが出来ない。
夜明けはまだ遠いようだった。
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>SELECTボタン
YES→世界は闇に包まれた(ドラゴンクエスト風)
NO→ロスが女神殺害の徒として以下原作どおり
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2007/1/31
◆かぶり寿司…(ありがち節分双子ネタ)
「サガ!」
「どうしたカノン、騒々しい」
「今日は2月3日だな!何の日か判るか!?」
「ああ、ギリシア王国独立の…」
「節分だな!?」
「………いま、物凄く強引さを感じたのだが」
「女神が日本の行事だと教えてくださったのだ。しかも二人で食すようにと食い物を下さった」
カノンが差し出したパックを見ると、中にはスシの巻き物と思われる物体が入っていた。
「恵方巻きというらしい。無言で食うしきたりだそうだ」
「女神からの頂き物では粗末に出来ないな。ナイフで切り分けよう」
「いや、それが切ってはならないそうなのだ」
「では、どのように食すのだ?」
「二人で両端からかぶりついて、最後まで食う」
「……………。本当か?何かと間違えてはいないか?本当に女神がそうおっしゃったのか?」
「嘘ではない!本当に女神がそうおっしゃったんだって!このカノン、女神関係で嘘はつかん」
「…ううむ…とても食べにくそうなのだが、風習とはそういうものかもしれないな…」
「さっそく食おう」
女神はカノンに冗談のつもりで言ったのであって、どうせサガが気づいて訂正をいれるだろうと判断していたのだが、流石のサガでも東洋のいち地方風習まで完璧に把握しているわけではなかった。
後で真実を知った二人のうち、カノンはアテナに感謝したものの、2月早々弟にどさくさまぎれのキスを奪われたサガの方は、ちょっぴり女神を恨んだ。
2007/2/3
◆相似…(ラダカノ事後場面)
ことに及んだ後のまどろみの中で、翼竜は隣で既に目を閉ざしているカノンを見つめた。
長い睫、形の整った唇、高い鼻筋。
べつに顔に惚れた訳ではないのだが、改めて見てみると相当の美形なのだと気づかされる。
もっとも彼の美しさは顔立ちだけによるものではなく、誰にも真似の出来ないあの強い視線や、闘争的な小宇宙の輝きによるものだとラダマンティスは感じていたが。
ただ、こうして眠ってしまうと、外面的にはカノンの兄であるサガと区別がつかなくなる。冥界の裁判官を務めることもあるラダマンティスは、魂の選別をする能力が備わってはいるものの、その魂の核すら双子であると思わされる類似があるのだった。
その形を確認するように、ラダマンティスは手を伸ばして、カノンの頬に触れてみた。途端にパチリと彼が目を開ける。
「なんださっきから、人の顔をじろじろと」
どうやら眠ってはいなかったようだ。ラダマンティスは指先でカノンの顔にかかる髪をかきあげてやると、思ったままを説明した。
「いや、そうしているとサガに似ているなと思って…」
言い終わるか終わらないかのうちに、カノンの蹴りでラダマンティスは寝台の下に蹴り落とされた。腹はガードしているため直撃は免れたものの、その勢いまでは相殺出来なかったのだ。
受身をとって起き上がったが、寝台の上のカノンからは火花の散るような小宇宙が溢れ出している。
鈍感なラダマンティスは、カノンが何に怒っているのかさっぱり判らなかったが、地雷を踏んだことだけは理解した。
カノンの口元が緩やかに吊り上り、形だけの笑みを作る。しかし目が笑っていない。海龍の胸元に散る情交の痕が、いっそう色鮮やかな紅色に変わる。
「ほお…どういう場面でのどういう比較か聞いてみたいものだな、ラダマンティス」
これは、言外に『サガと寝たことがあるのか』と糾しているのだが、カノンにとって不幸なのは、その当然の問いをラダマンティスが理解できなかったことだった。
ラダマンティスは問われるままに真面目に双子の比較をした。そしてカノンが話してくれたカノンに対するサガの乱暴な想い出のアレコレ(カノン視点)を思い出す。
「ああ、先ほどよりも今の方が似ているかもしれないな」
「…どのあたりがだ」
「好きな相手には容赦なく乱暴なところが」
次の瞬間、カノンの繰り出した変形アナザーディメンションで冥界に送り返されたラダマンティスだったが、きちんと衣類と荷物も飛ばされてきたのはカノンの愛ゆえといえよう。
2007/2/5