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◆2013-JUNK4

JUNKには、ブログなどで勢いのままに書きなぐった小ネタが5話ずつ格納されています。たまにこっそり加筆したり訂正したり。↑OLD↓NEW


◆崇拝の宴…(双子神)


「地上の花見に誘われたのだが、おまえも一緒に行かぬか」
 などと突然タナトスが言い出したので、ヒュプノスは首を捻った。
 現在、地上に降臨しているタナトスの知己神は思い当たらない。
 ちなみに、タナトスの友人はとても少ない。
 すると人間に呼ばれたのだろうが、タナトスは彼らを塵芥扱いしており、共に風情を楽しむようなタイプには思いにくい。
「地上の花など直ぐ枯れてしまうではないか。その花を見に?」
 ヒュプノスは遠まわしに状況へと探りを入れた。
 花ならばエリシオンに咲き誇るものが最上であるとヒュプノスは思っている。あれらは永遠に枯れることなく真善美を体現している。散りゆくからこそ美しいなどと人間は言うが、それは儚さのなかに断絶された永遠を見出すからであって、その一瞬を形にするのが芸術ど呼ばれる人間の文化だ。
 芸術の価値を認めてはいるものの、なんにせよ、人間の捉えることの出来る永遠など断片でしかない。
 タナトスは機嫌よさそうに答えた。
「ああ、つまり、地上の花見とは命の儚さを愛でるものだろう?ひいては死の神であるオレを讃えるものであると思われる。その宴にオレを招くとは塵芥ながら殊勝なことではないか」
「……」
 我が半身ながら、どうしてこうポジティブシンキングなのか。死の神なのに。
 嬉々としながら花見用の神酒を気前よく包んでいるタナトスを見て、自分も行くと伝えたヒュプノスであった。
 何かあったときの安全弁役としてであるのは言うまでもない。

2013/3/9
◆黒花粉…(黒サガが花粉だったらIF)


白サガ「や…やめろ、もうわたしの中に入ってくるな」
黒サガ「なまじ抵抗するからいけないのだ、ククク、みろ、こんなに体液が溢れ出ているではないか(※花粉症による諸症状)」
カノン「な゛あサガ、なんでお前はオレと同じように花粉症にな゛ってんのに、涙目でむしろキラキラしてんだよ、鼻水どこやってんだよ」
黒サガ「神の芸術品は鼻水を出さぬし厠へも行かぬのだ。ところでカノンよ、『出せ』と言ってみるがいい」
カノン「花粉がしゃべるな゛よ…まあいい『だぜー』…」
黒サガ「あの時も鼻に海水が入っていたのか」
カノン「や゛かましい!」

2013/3/14 擬物化と言っとけば何でも許される二次妄想

◆Ω鑑賞…(海界でΩ見てる海将軍と双子というカオス設定)


カノン「へえ、意外とこの時代の青銅も根性あるじゃん」
サガ「ああアテナがあのような…おいたわしい。頼むぞ星矢」
カノン「おまえ星矢ばかり見ていないで、次世代青銅のがんばりも見てやれよ(汗)」
イオ「いっつも世界を救うの聖闘士じゃないか?」
バイアン「ときには我ら海闘士が世界の危機に立ち上がってもよさそうだが」
カノン「しかし、それにはポセイドンがその気にならんと」
カーサ「そうそう、ポセイドン様が本気で地球を救おうって立ち上がらないと、オレらも力の真価を発揮できないしな〜」
テティス「もしポセイドン様が女神の代わりに頑張っていたら、あの世界樹にとりこまれていたのはジュリアン様のお身体だったってことですか?」
バイアン「ポセイドン様ならあのようなことになる前に世界を救ってくださるはずだ」
カノン「しかしポセイドンだからな…寝ぼけてる間に壷ごと捕まるのはありそうだ…」
イオ「うーん、でもそうしたらオレたちも死ぬ気でポセイドン様のために戦うと思う」
クリシュナ「そうだな」

2013/3/17 イオあたりが主人公の海闘士バージョンΩもいける気がする。頼りなくて見かねた黄金聖闘士たちが時々助けてくれますよ!
◆誰もいない小部屋ー…(白サガと黒サガと彼)


 双児宮に使っていない部屋があることに気づいたので、久しぶりに部屋の掃除をした。
 簡素な物置のような部屋だったが、置いてあった粗末な机の引き出しの中からは、幼いころの落書きやテーピングなどが出てきた。
 落書きは贔屓目にみてもへたくそだ。それでもクレヨンが使ってあり、色がついている。
「わたしにもこのような子供らしい事をする時期があったのだな」
 思わず呟きが漏れる。
 おそらく自画像だろう。黄金聖衣をまとった人間らしきものが、安い画用紙に描かれていた。人物の下に拙い字でサガと書いてある。
 全く覚えていないが、双子座をめざしていた修行中に目標として描いたものかもしれない。
 当時を思い出して口元が緩んだ。
 すると、わたしの中から闇の呼応する声がした。
『それはわたしが描いたのだ、おまえが眠っている時に』
「…………そうなのか」
 かなりの間のあと、微妙な返事となってしまったのは仕方あるまい。わたしのなかの闇と、目の前の無邪気な絵が結びつかない。
 何より、わたしたちは同じサガだ。自分のついた嘘には、気づいてしまう。
(アレが初めて『わたし』に嘘をついた)
 そのことも微妙な気持ちに拍車をかけた。
 何故そんな嘘をついたのかは、厳重に隠されていて判らない。
 わたしの思い出を自分のものにでもしたかったのだろうか?

 だが、わたしは忘れてしまっていたのだ。
 わたしには弟がいたこと、その弟をスニオン岬の牢屋へいれたこと、そしてスニオン岬から弟が消えてしまったことを。

 己のせいでカノンが死んだと思ったとき、わたしは壊れかけた。そのとき、もうひとりのわたしが幻朧魔皇拳を使って記憶を封じて、わたしを守った。
 それを思いだしたのは、アテナの御前における自決でもって、自分の死を目の当たりにしたときのことだった。

2013/3/22 十二宮編ではまだカノンはメタ的な意味で存在していなかったため、サガが全然カノンの事を思い出す描写がないのが寂しいなと思った時の無理矢理な捏造妄想
◆ギャンブル…(黒サガと勝利の女神)


黒サガ「その勝利の杖を貸せ」
アテナ「何に使うのです?」
黒サガ「パチスロだ」
アテナ「…サガ、ちょっとそこにお座りなさい」

2013/3/27 黒サガにギャンブルを教えた蟹とカノンも後で説教を食らう流れ
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