JUNKには、ブログなどで勢いのままに書きなぐった小ネタが5話ずつ格納されています。たまにこっそり加筆したり訂正したり。↑OLD↓NEW
◆憩い…(14歳ロス&28歳サガべたべた)
教皇宮の控えの間で執務用の消耗品をそろえていると、アイオロスが扉を開けてひょっこりと顔を出した。
「どうしたのだ?この時間は修養時間のはずだがサボリか?」
不思議に思って首を傾げたら、アイオロスは心外だとばかりに頬を膨らませた。
「今は休憩時間!」
いちおう真面目に座学にも励んでいるらしい。アイオロスは逆に問い返してきた。
「君こそ、執務室に居ないと思ったらこんなところで雑用か?従者に任せれば良いのに」
「自分で使うものくらいは、自分で用意する。で、休憩時間のお前が何の用だ」
そう言ってやると、アイオロスは冗談ぽく笑う。
「君に会いに」
でも目が笑っていない。私は苦笑して作業の手を止め、アイオロスを部屋の外へと連れ出した。そしてそのまま手を引いて、教皇宮の横あいにある庭へと案内する。
教皇宮は高台にあるため、そこからは十二宮が一望出来る。
そのなかでも眺めの良い木陰を選んで腰を下ろした。
「気晴らしをしたいのだろう本当は」
アイオロスを見上げ、指でくいくいと座るよう促す。
友人が同じように隣へ腰を下ろすと、私は彼の腕を掴まえて無理やり自分の側へ引き倒し、その頭を膝に乗せた。突然の行為にアイオロスは驚いたのか赤くなっている。
「ひたすらに英雄と呼ばれ、次期教皇にまつりあげられるという立場もキツいだろう」
罪人と呼ばれるよりも…との言葉は胸の中だけに秘め、アイオロスを労る。
「私はお前がその名声に相応しく、また期待に負けぬ強い男だと知っている。だが、私の前でくらいは14歳のアイオロスであって構わないんだぞ」
そう言って髪を撫でると、彼は苦笑に近い笑みを浮かべた。
「結構、甘えさせてもらってる。でも俺は早く大人のサガに追いつきたいよ」
そう言いながら、英雄と呼ばれる少年は私に見えぬよう膝に顔を埋めた。
2007/8/14 成長したい14歳ロスと甘やかしサガ。
◆悪霊…(死者サガ+カノン+蟹)
ハーデスとの聖戦で阿頼耶識を発動させた黄金聖闘士たちは、死の世界のことわりに縛られる事なく、また女神の守護も得て無事に地上へと戻る事が出来た。彼らは死から蘇生したと言うよりも、『死んでいなかった』というのが正しいだろう。
しかし、聖戦時点で既に死んでいた者は別だった。
彼らの魂は静かに地底へ留まり、輪廻の輪に加わる時を待っている。現在の冥界は以前と異なり、死した聖闘士に過酷な処遇を与える事は無い。彼らはゆっくりと自我と記憶を失い、新しい生に向けて溶けていく。
悲しむのは贅沢というものだろう。もともとそれが死者としてあるべき転生のプロセスなのだ。
「それは私とて例外ではないよ」
それゆえか、サガは穏やかにカノンを見た。
サガは死者でありながら、聖域にいる。
双子座の弟は、聖戦後にサガの魂を冥府で見つけると、有無を言わさず黄泉比良坂を通して巨蟹宮へと連れてきたのだった。そして、巨蟹宮が最も死者の気を保つのに適していたことや、自宮の隣という便利さも相まって、そのままデスマスクの住まいに預けられている。
カノンは毎日のように巨蟹宮を尋ねた。本当は双児宮に連れ帰りたいのだが、それでは死者の浄化の進行が早くなってしまう。生命の流れに反した事と判っていても、カノンはサガを留め置いた。
「もう私のことなど忘れて、聖闘士としての勤めに専念しなさい」
地上へ連れ出されたサガの肌は透き通るように白かった。仮の姿を形作る霊体には血が通っていないので、その肌へ触れるとひんやりと陶器のように熱が無い。
カノンはサガの腕を掴むと自分の方へ引き寄せた。
「嫌だ」
だって約束したではないか。死ぬ時は一緒だと。
乱暴にサガの頭を胸に抱く。サガは黙って頭を預ける。
この頃のサガは逆らう事をしなくなった。そういった意思の発露が薄くなってきているのだった。そのうちに言葉を発する事もなくなり、サガである事もやめて、彼岸へ旅立ってしまうに違いないとカノンは思った。
今ならオルフェウスの気持ちがよく判る。
「ずっとここにいろ」
「言っているだろう?私は消えてもその意思は聖衣に宿り、お前を守ると」
「オレが居て欲しいのはジェミニのサガじゃなくて、オレの兄だ」
そう言っても、サガは陽炎のように笑うだけだった。
カノンが帰ると、呆れたような顔をしたデスマスクが戻ってくる。
一応彼は気を遣って、兄弟水入らずの時間を作ってやっているのだった。
「私は、良い弟を持った」
サガが今日もデスマスクへと自慢する。巨蟹宮の主は肩を竦めて受け流した。
「お前さ、早くカノンを解放してやれよ」
死者であるサガは、深淵を含む瞳でデスマスクを見つめ返す。だが口元は笑っている。
「嫌だ」
デスマスクはそんなサガに溜息をついた。サガは大分変質していた。陰の気だけで形作られている死者というものは生者を喚ぶ性質がある。通常はそういった陰の部分は冥界で浄化されていくのだが、地上に連れ出された魂は、邪気なく負を発散する。
「私も、カノンの傍に居たいのだ」
サガはまた笑う。相手を引き寄せたのは、どちらだったのか。
「あんまりカノンを惑わすようなら、俺がまた冥府に送り返すからな?アンタを悪霊にはしたくない」
デスマスクは一応クギを刺しておく。サガは彼にも綺麗な笑みを向けた。
「お前のそういう優しさが、私は好きだよ」
「俺まで惑わせようとすんな。まあ、アンタも優しいさ。本当なら弟を連れて逝きたいところを、抑えてるんだろ」
「…どうだろうか」
デスマスクはまた溜息をつく。矛盾だらけの光と闇を併せ持ったサガは、もう悪霊になってしまっているのかもしれないなと思った。
2007/9/3
◆邂逅…(サガが冥闘士なロスサガ)
アイオロスが初めてその冥闘士に出会ったのは、地上におけるハーデスの居城近くにある湖のほとりだった。
聖戦と呼ばれるアテナとハーデスの戦いが熾烈を極める中、聖域はようやく敵の本拠地とも呼べるその城を探し出た。しかし、その城は結界で守られ、その内部での聖闘士は持つ力の1/10も発揮する事が出来ない。
アイオロスは聖闘士の小宇宙を弱体化させる冥王の結界の調査のため、現地に赴いていた。
まず結界の範囲を知るためにぎりぎりの境界を測り、有効区域を地図に記してゆく。
地道な作業だが、場所がらの危険さから考えても、内容の重要性から考えても、白銀聖闘士以下には任せられない職務だった。
大まかな基礎調査を終え、その成果を聖域に持ち帰ろうとしたその時、彼は現れた。
「ハーデス様のお膝元まで聖闘士の侵入を許すとは、城の守備兵たちは何をしているのだ…」
ため息ともつかぬ声が静かに響き、アイオロスは瞬時に戦闘態勢へ入った。
気配を消していたにも関わらず、その冥闘士はアイオロスを難なく見つけ、それだけではなく視認範囲までこちらに気取らせず近づいてきたのだ。
敵は黄金聖闘士レベルの実力の持ち主であるということだ。アイオロスは気配を消すのをやめて声のするほうを睨む。
風が流れ、雲に隠れていた太陽が湖面を照らした。
サジタリアスの聖衣の翼が、照り返しできらきら光る。
相手は、ほぅ…という感嘆の声を漏らした。
「黄金聖闘士というものは初めて見たが、天使のようだな」
それは揶揄でもなく、嘲りでもなく、ただ単に感心したからという声で、常のアイオロスであれば戦時にありながらの敵のその余裕を警戒したかもしれない。
だが、今のアイオロスはそんな事を忘れてしまうほど、相手の姿に釘付けになっていた。
「…いやぁ、天使の名に相応しいのは君のほうじゃないかな」
やっとの思いで言葉を紡いだものの、その内容は戦場での会話とは思えないもので。
それほどその冥闘士は凛とした美しさを持っていた。
いや、凛として美しいと言うだけならば、聖域にも美の女神の名を冠する男が居る。
その冥闘士は、そういったものに加えて、何か別格の雰囲気を持っていた。
青みのある銀の長髪が、黒く輝く冥衣の上に無造作に流れ落ちて映える。
「君、ほんとに冥闘士?」
冥衣を纏っている相手に尋ねるにしては間抜けな質問だと思いつつ、アイオロスは声をかけずにはいられなかった。この男がハーデスの野望を信奉し、地上の命を絶つような人間には見えなかったので。
冥闘士は誰でもどこかしら闇の小宇宙を漂わせている。だが、目の前の男にはそれが見えない。善だけで形作られたような…ある意味不自然なほどに清らかな小宇宙が伝わってくる。
アイオロスの問いを侮辱ととったのか、相手の眉間へ僅かに縦じわが寄った。
「私はサガ。ハーデス様の理想のために尽くす者…お前のように戦神の元で地上を荒らす悪の闘士を打ち倒すため戦っている」
「うわ、冥闘士に悪呼ばわりされたの初めてだよ…」
アイオロスは目をぱちくりとさせる。相手は構わず問いかけてきた。
「お前の名は」
「ああゴメン、俺は射手座のアイオロス。あんまり君が綺麗だから見惚れていた」
「……」
ますます侮辱されていると思ったのか、サガと名乗った男の目つきが更に険しくなった。それすらも美しいと感じてしまう。
「じゃあ君は地上の冥界化が理想だと思って、冥闘士をやってるのか?」
「ハーデス様の力が地上を覆えば、真の平等が訪れる。人は飢えることもなく、この星はとこしえのエリシオンとなるだろう」
うーん、とアイオロスは考え込んだ。
どうもこの相手は今まで戦ってきた冥闘士とは勝手が違う。純粋なのか単純なのか、少なくともハーデスの理念を信じきっているようだ。
「それをおかしいとか思ったことは無いの?」
「ならばお前は、自らの奉じる神を疑った事はあるのか」
「あー…そう返されると無いとしか言えないけれど」
「戯言はもういい。貴様を倒す」
サガの右手がゆっくりと上がっていく。急激なエネルギーの磁場がその場に発生して、彼の手に集まっていくのが判った。何らかの必殺技の準備段階なのだろう。
アイオロスはそれを無視して、サガに近づいた。
「ねえ君、聖域に来ないか」
「……は?」
あまりに唐突な内容で、サガの動きが一瞬止まる。
「君に聖域を見てほしい」
「何のつもりだ。内通を誘う振りで罠に嵌めようとするのなら…」
「違う違う、俺たちのしていることを、君に見て欲しいんだ。俺たちの女神の事も…あっ、今ものすごく俺のことを馬鹿にしたろう」
呆れきった顔になっているサガが、右手に強大な小宇宙を混めたままこちらを見て大きなため息をつく。
「…気が削がれた。戦う気が無いのであればさっさと去れ」
その声と同時に、両脇から異次元空間が現れる。しまった、と思う間もなく、アイオロスは次元の狭間経由で遠くへと飛ばされていた。
「黄金聖闘士とは、あのような者ばかりなのか…?」
一人その場へと残ったサガは、射手座の立っていた場所に光るものをみつけてかがみこんだ。それは聖衣のパーツであると思われる一枚の黄金の羽だった。
(あの男はどこか太陽を思い起こさせる)
冥王の苦手とする地上の輝きに似ているなどと思ったのは、あの光る聖衣のせいだろうか。
そう思いながら、サガはその羽を無意識に握り締めた。
2007/9/12 一目惚れ同士。サガが冥闘士だったらどうだろうという妄想で。
◆言葉足らず…(意思疎通の下手な双子)
「カノン、隣に座ってもいいか?」
やけに神妙な顔でサガが尋ねるものだから、却ってどう答えていいか困ってしまう。
「勝手に座ればいいだろう」
目も合わせずぶっきらぼうに答えると、兄は長衣の裾をするりとさばいて静かに腰を下ろした。オレの膝にサガの膝頭が当たる。密着しすぎじゃあないのか。避けようとしたものの、オレの座っているのはソファーの端で、身体をずらそうにも肘掛が邪魔をする。ほんの少し接触しただけなのに、オレは柄にもなく動揺した。
サガは俯いたまま黙っている。その沈黙が怖くて、TVでもつけようとリモコンに手を伸ばしたら、その手を阻まれた。
「お前は今でも私のことが嫌いなのか?」
唐突にサガが言う。何故そんな話になるのか判らなくて頭を回転させていると、サガはあの誰をも魅了する瞳でオレを見上げてきた。長い睫が揺らめく。この顔が自分と同じ顔だとは、オレには思えない。
「どうでもいいだろう、そんな事」
本心を兄に伝える気などないので、いつものように適当に流す。わざわざ男兄弟に好きだなんて伝えないだろう普通。照れもあるが、悔しさもある。
サガはオレが避けようとした事に気づいたに違いない。そっと身体を離した。
「すまなかった」
兄さんの身体とオレの身体のあいだに距離が出来た事で、安堵したのか無意識に息が洩れ肩の力が抜ける。何故かサガが悲しそうな顔をした。
サガはそのまま立ち上がると、もう1度すまなかったと言った。
「この宮はお前が使うといい。無理に私と暮らすことはない」
言われた意味を理解する前に、サガはオレに背中を向けて部屋を出て行った。慌てて後を追いかけたものの、その姿は既に見えない。
十二宮でテレポートは不可のはずだから、兄は異次元へとまず飛んだのだろう。そうなるとどこへ行ったのか、こちら側の世界から探すのはほぼ不可能だ。
嫌な予感がしてサガの部屋へ走り、乱暴に扉を開ける。
中は綺麗に片付けられていて、いっそすがすがしいほど、何も無かった。本気で出て行くつもりなのだ。
「あの馬鹿!」
どうしてそういう思考になるのだ。
もし仮にオレがサガを嫌っていたって、そんなことどうでも良いだろう。
昔のように説教垂れて「もしも私が死んだ時には」って言えばいいじゃないか。
オレはサガのスペアであることは嫌いじゃあなかった。
サガに必要とされている気がしたし、スペアであるオレが居なくなったら困るだろうと高を括っていた。そういう関係であるかぎり、どうやったってサガはオレから離れてなんか行かないと思っていたから。
サガが死ぬ事なんて想像もつかなかったので、もしもなんて話をされても、気にしたことは無い。
ああ、だけど馬鹿なのはオレだったのだろうか。
オレは慌てて上着を掴むと、サガを探すために異次元の渦へと飛び込んだ。
2007/10/5
◆ニ分割…(当社比サガ200%増量)
黄金聖闘士を復活させるにあたり、一番物議を醸し出したのがサガについてだ。
別に、罪人を復活させる事についてどうこうという理由ではない。それについては既に女神の赦しが下りている。
そうではなく、魂を蘇生させるのはとてもデリケートな作業であるので、二重人格でありながら悪の心を払われたサガを、どうやって彼のままに復活させるか…という精神ケアの問題が話し合われたのだ。
実際、女神の盾によって悪の心が払われた時、善心のみを持つサガのしたことは自決だった。罪を犯した過去を変えられない以上、光のみで構成された魂は、無理に蘇生させても静かに砕けていくだろう。人が人として生きるのには光を支える闇も必要なのだ。
彼がハーデスによる蘇生を受けた時は、短期間蘇生であったし、上手い具合に冥王の闇がバランスをとった。期限付きの使命を持つサガが雑事に悩む時間などもなかった。
しかし、あの時のサガが以前のサガと同じサガかというと、皆一様に言葉を濁す。
皆の感じた違和感は、その時の彼を灰(アッシュ)…もしくは統合サガなどと称する声に現れていた。
それだけ、自分で命を絶った魂の蘇生はデリケートなのだった。
記憶と力を奪い蘇生させたらどうかという声も挙がった。その上で聖域追放とすれば、一般人として生きる彼の耳に過去の咎は届かない。心身を害することは無くなるのではないかという理屈だ。
だが、それは彼の弟であるカノンが反対した。
カノンは言った。
「多分、その方法が最もサガを幸せにするだろう。だが、これ以上サガから何かを奪うことはオレが許さない。オレからサガを奪うことも許さない。過去の行為について考えるのはサガの権利だ」
カノンは決して、サガの犯した過去を罪だとは言わなかった。
どちらにせよ、記憶や力を奪うのでは『サガをサガのままに』という理念から外れてしまう上、彼を利用したり傷つけようとする輩が出る可能性が高いため、これは廃案となった。
「サガから闇を分離しないほうが良いのでしょうか」
少女神はため息をつく。しかし、外部から無理に元通り聖と魔の人格を繋げたところで、それはそれで極端なニ人格が互いに反発しあうだろう。シオンが難しそうな顔をしながら、女神へ提案した。
「闇と光それぞれを更に分割し、相性の良さそうなところ同士を合わせては如何か」
「残りの部分はどうするの」
「そちらはそちらで組合せます」
「サガが二人出来るわよ」
「二つに分ければ、力も半減します。万が一暴走しても制御が容易いかと」
黒サガと白サガに一つずつの身体を与えるのではなく、あえて混ぜた上でニ分割するということだ。
「それのどこが元のサガだ!」
カノンが怒ったのも無理は無い。
「とりあえず何かを奪うわけではないぞ、小僧」
シオンが適当に受け答えてやるものの、カノンは当然のごとく納得しない。
「そういう問題じゃないだろ」
「お前の好きな兄が二人に増えるが?」
「う……ってジジイ、貴様はオレにどういうイメージを持っているのだ!」
「いま一瞬悩んだろう」
「うるさい。だいたい分割とか言って、オレのサガを勝手に弄るな」
元教皇とジェミニの弟が言い争っている間に、ものは試しと女神はサガをニ分割構成している。気づいたカノンが慌てて制止しようとしたときには、既に二人分の肉体が揃えられた後だった。
「とりあえず、右のサガには黒サガの傲慢な支配性と白サガの慈愛を、左のサガには黒サガの冷酷さと白サガの聖性カリスマおよび正義感を配分してみました」
「女神、それは始末に終えないサガが二人になるだけです!」
あんまりな分配にカノンが抗議するも時既に遅し。
カノンが危惧したとおり、女神のセンスのない配分のせいで迷惑人格として蘇ったサガ(二人分)は、暫くの間たいそう弟に迷惑をかけることとなった。
2007/10/5 二人のサガがカノンを取り合うようなシチュが見たいという理由だけで書いた、サガを増やすための強引な前振り妄想話。