JUNKには、ブログなどで勢いのままに書きなぐった小ネタが5話ずつ格納されています。たまにこっそり加筆したり訂正したり。↑OLD↓NEW
◆若い世代…(アルティメットΩゲームでソレント)
「地上に危機が訪れようとしている。ポセイドンが復活しようとしているのだ、君たちはポセイドンを倒さねばならない」
芝居がかった言い回しでそのように伝えると、まだ若き青銅聖闘士たちは疑うことなく頷いた。
おい、わたしはまだ名乗ってもいないのだがそれで良いのか。もう少し他人を疑うことを覚えた方が良いのではないか。
まだあどけなさを残す少女聖闘士などは『じゃあ私たち聖闘士ががんばらないとね!』などと張り切っている。
このノリはどこかで…そうだ、イオはこのように素直な少年であった。イオだけではない。かつて海闘士たちはみなカノンの言葉を、ポセイドン様にもたらされるという理想郷を、ただ純粋に信じていた。あの頃のカノンからすれば、当時の私たちを手の上で転がすのは、この子供たちと同じくらいか、それ以上に簡単だったろう。心の底で愚かな連中だと嗤っていたに違いない。
聖闘士であるカノンが海闘士を騙し、こうしていま海闘士である私が聖闘士を騙している。
文句は言わせない。これは女神の依頼だ。試練を与えることで若き聖闘士を成長させてくれと、あの女神が頭を下げたのだ。ポセイドン様にだ!
カノンよ、お前は虚言で破壊と憎しみをもたらしたが、我らは虚言を未来への可能性に変えてみせよう。その時こそ、海界はおまえと聖域に真の意味で勝利するのだ。
本当に、この茶番をお前に見せたかった。カノン。
愛を知ったというお前に、次代の彼らを見せたかったよ。
2012/12/1 Ωのゲームのポセイドンとソレントは本当に度量が広いですよ…
◆ヘルプ…(シャカとアイオリア)
『シャカ…乙女座のシャカよ…』
「わたしの小宇宙に直接話しかけてくるその声は、獅子座のアイオリアかね」
『そうだシャカよ、お前に少し助けて貰いたいのだ。十二宮のすごく面倒なところへ巻き込まれてしまってな…』
「わたしに助けを求めずとも、きみの立場ならいかなる宮からも戻ってこれるはずだが」
『いや、俺一人ならよいが、もうひとり助けたい男がいるのだ』
「なに、その男は一体」
『その男こそ、タウラスのアルデバラン!』
「………」
『………』
「……何があったのだ?」
『巨蟹宮を通りすがったら、飲み会に巻き込まれた…シュラとアフロディーテとデスマスクに、カノンとサガがいたのだが、泣き上戸のサガにカノンが絡まれていて、他のメンバーに年下である俺とアルデバランが酒の肴にされている…』
「それは助けてやらねばな」
『感謝する』
2012/12/31